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トゥスクル建國後。
オボロが大通り散策中に、子供の声とそれを囲む大人の怒鳴り声が。
騒ぎの中心へと足を運ぶと、アルルゥより下か同じ年の頃か。それくらいの少年が泣きながら訴えている。
周りの大人たちは「嘘吐き小僧め」「コソ泥が」「そうやって同情を引いて、ヒトの良心につけこんで罪を許してもらう参段か」と聞く耳持たず。
オボロが割って入り、話を聞く。侍大将の存在に静まり返る周囲。少年の泣き声だけが響く。
妹がいる。
欲しがってた小物を買ってやりたい。でも金がなかった。つい手が伸びた。ごめんなさい―――
「嘘を吐け、お前の妹はとっくに流行り病で死んでいるだろう!」
大きくなる少年の泣き声。オボロは周囲をぐるっと睨み付け、金をどん、と叩きつけ、少年に向かって
「おい。妹の欲しがっていた品とやらは、どれだ」
少年は小物を大事に握り締め、城下町の外れの外れ、長屋の立ち並ぶ方へ帰っていく。隣に並ぶオボロが聞く。少年は語る。
妹のこと。病気の母のこと。前の戦で父が戦死したこと。
妹の墓の前。オボロと少年が話をする。自分にも妹がいる、というオボロ。お前が母を守れ、と残し、去る。
後日。食事中に衛士が。
何事かと聞くベナウィ。「門の傍で、少年が叫んでいるのです。侍大将にたすけてほしい、と…」
立ち上がるオボロ。問いかける言葉も無視して、段差をショートカットして文字通り飛んで少年の元へ急ぐ。
門の外には泣きながら兵に押さえ付けられている少年の姿。
兵をどかす。どうした?何があった?
「おかあさんの、病気、ひどくなって………たすけて!」
少年を先に帰し、自らは駆け戻り、エルルゥを呼ぶ。
「すまんが一緒に来てくれ!急病人がいるんだ!」
疑問の表情を浮かべる周囲を無視し、止めるベナウィの言葉を無視し、ドリィとグラァに薬箱を持ってこさせ、自分はエルルゥを抱えて再びショートカットで少年の下へ。
駆ける。駆ける。間に合わなかったときの記憶が胸によぎった。
で、まあ母は無事エルルゥに薬を貰い、症状が改善。
エルルゥも薬師本来の仕事が出来、嬉しそう。でも城に戻ると当然怒られる。
特例を作ってはいけない。侍大将が私情で動くな。エルルゥを連れ出し、何かあった時の事を考えているのか。あれを見られていた後のことを考えてあんな行動をとったのか。いろいろ。いろいろ。
エルルゥはフォローするけど、オボロは言い返せない、それはそうだ。だって自分もこれじゃいかんとは思ってて、その上での行動。
町医者に見せる程度ならばいい、けれど皇族、しかも稀代の薬師トゥスクルの後継者に無償で診断してもらうなんて特別待遇、認められるわけもない。その結果、親子が責められたら、貴方はどうするのか。
ぽつり、一言だけ。
間に合わなかったことがある。母を失った。妹の母をも救えなかった。妹の目の光を奪われた。少しでも遅ければ、消えるものがある。それに耐えられなかった。耐えるべきとは、自分が手出しすることではないのではないかと思いながらも。
後始末と言うか、このネタのラストとしては、
戦で旦那を亡くした家への補助、みたいのが出来たり、町医者を増やしたり
少年も、子供が出来る仕事をして家を支えたり。なんていうハッピーエンドにもっていきたいんだけど、それより描きたいのはオボロってガッ!とわき目も振らず立場も考えず動いちゃうことあるよなーっていう部分
少年に自分を重ねたのもそうなんだけど。
あの子って、わりと動く理由が「他人のため」なんだよなーとか。そこには主観ばりばり入ってるけど。
オボロってトウカちゃんやクロウみたいに、『戦う事』に重きを置いてないんだよなあ。
戦うのは奪われるから。襲われるから。安定した生活を乱されるから。だから戦う、殺す。戦いに高揚感がないわけじゃなく、もちろん強くなる喜びはある。
意地もある。でも何より重要なのは『戦わないと護れないものがある、だから自分の大切なものを護るため戦う』っていう。理由。
だから残さない。殺す。綺麗な戦いなんてものはないが汚い戦いをして誇りを汚すのはあまり好まない。正当化する理由になる。
意外と皇としての素質もなくはないんじゃない?と思うなあ。まず脳で考えるために一呼吸置く事が出来るようになれば!
上に立つものとしての立ち振る舞いをハクオロさんから学び、大軍を率いて戦う、戦局を左右するのが自分の采配、ということをハクオロさんとベナウィから学んで。その後が本当、一番楽しみなキャラだなあ。
個人的には戻ってきて皇になってほしいので、2で歴史としてほんのちょっとだけ出ないかなーと期待している!
オボロが大通り散策中に、子供の声とそれを囲む大人の怒鳴り声が。
騒ぎの中心へと足を運ぶと、アルルゥより下か同じ年の頃か。それくらいの少年が泣きながら訴えている。
周りの大人たちは「嘘吐き小僧め」「コソ泥が」「そうやって同情を引いて、ヒトの良心につけこんで罪を許してもらう参段か」と聞く耳持たず。
オボロが割って入り、話を聞く。侍大将の存在に静まり返る周囲。少年の泣き声だけが響く。
妹がいる。
欲しがってた小物を買ってやりたい。でも金がなかった。つい手が伸びた。ごめんなさい―――
「嘘を吐け、お前の妹はとっくに流行り病で死んでいるだろう!」
大きくなる少年の泣き声。オボロは周囲をぐるっと睨み付け、金をどん、と叩きつけ、少年に向かって
「おい。妹の欲しがっていた品とやらは、どれだ」
少年は小物を大事に握り締め、城下町の外れの外れ、長屋の立ち並ぶ方へ帰っていく。隣に並ぶオボロが聞く。少年は語る。
妹のこと。病気の母のこと。前の戦で父が戦死したこと。
妹の墓の前。オボロと少年が話をする。自分にも妹がいる、というオボロ。お前が母を守れ、と残し、去る。
後日。食事中に衛士が。
何事かと聞くベナウィ。「門の傍で、少年が叫んでいるのです。侍大将にたすけてほしい、と…」
立ち上がるオボロ。問いかける言葉も無視して、段差をショートカットして文字通り飛んで少年の元へ急ぐ。
門の外には泣きながら兵に押さえ付けられている少年の姿。
兵をどかす。どうした?何があった?
「おかあさんの、病気、ひどくなって………たすけて!」
少年を先に帰し、自らは駆け戻り、エルルゥを呼ぶ。
「すまんが一緒に来てくれ!急病人がいるんだ!」
疑問の表情を浮かべる周囲を無視し、止めるベナウィの言葉を無視し、ドリィとグラァに薬箱を持ってこさせ、自分はエルルゥを抱えて再びショートカットで少年の下へ。
駆ける。駆ける。間に合わなかったときの記憶が胸によぎった。
で、まあ母は無事エルルゥに薬を貰い、症状が改善。
エルルゥも薬師本来の仕事が出来、嬉しそう。でも城に戻ると当然怒られる。
特例を作ってはいけない。侍大将が私情で動くな。エルルゥを連れ出し、何かあった時の事を考えているのか。あれを見られていた後のことを考えてあんな行動をとったのか。いろいろ。いろいろ。
エルルゥはフォローするけど、オボロは言い返せない、それはそうだ。だって自分もこれじゃいかんとは思ってて、その上での行動。
町医者に見せる程度ならばいい、けれど皇族、しかも稀代の薬師トゥスクルの後継者に無償で診断してもらうなんて特別待遇、認められるわけもない。その結果、親子が責められたら、貴方はどうするのか。
ぽつり、一言だけ。
間に合わなかったことがある。母を失った。妹の母をも救えなかった。妹の目の光を奪われた。少しでも遅ければ、消えるものがある。それに耐えられなかった。耐えるべきとは、自分が手出しすることではないのではないかと思いながらも。
後始末と言うか、このネタのラストとしては、
戦で旦那を亡くした家への補助、みたいのが出来たり、町医者を増やしたり
少年も、子供が出来る仕事をして家を支えたり。なんていうハッピーエンドにもっていきたいんだけど、それより描きたいのはオボロってガッ!とわき目も振らず立場も考えず動いちゃうことあるよなーっていう部分
少年に自分を重ねたのもそうなんだけど。
あの子って、わりと動く理由が「他人のため」なんだよなーとか。そこには主観ばりばり入ってるけど。
オボロってトウカちゃんやクロウみたいに、『戦う事』に重きを置いてないんだよなあ。
戦うのは奪われるから。襲われるから。安定した生活を乱されるから。だから戦う、殺す。戦いに高揚感がないわけじゃなく、もちろん強くなる喜びはある。
意地もある。でも何より重要なのは『戦わないと護れないものがある、だから自分の大切なものを護るため戦う』っていう。理由。
だから残さない。殺す。綺麗な戦いなんてものはないが汚い戦いをして誇りを汚すのはあまり好まない。正当化する理由になる。
意外と皇としての素質もなくはないんじゃない?と思うなあ。まず脳で考えるために一呼吸置く事が出来るようになれば!
上に立つものとしての立ち振る舞いをハクオロさんから学び、大軍を率いて戦う、戦局を左右するのが自分の采配、ということをハクオロさんとベナウィから学んで。その後が本当、一番楽しみなキャラだなあ。
個人的には戻ってきて皇になってほしいので、2で歴史としてほんのちょっとだけ出ないかなーと期待している!
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