たそがれブルー

和犬の猟犬っぽい。
オボロって。
『主』と決めた者には忠実に従い、身内にはべろべろに甘く、しかし上下関係ははっきりとしていて、『身内』以外の者には吠え立て牙を向く。そんなイメージが強くって。和犬て。
いや、もちろん育て方次第でものそいフレンドリーないい子にはなるのですが。

オボロは弟とか、部下とかいう印象よりも、ハクオロさんを主と認めて付き従う猟犬な印象が強い。

オボロの基本スタンスは「どこにいようと俺は俺だ」ですが。
きっと、権力争いがなくてそのまま順調に皇になれていたオボロも、隠れ住む幼少期を経て盗賊に身を窶しハクオロさんとの出会いで光の下に出てこれた、本編でのオボロも、そう変わらないんだろうなあ。
オボロ自身そう思ってるから、盗賊時代を変に卑屈になってひた隠しにしたりとかしてないよね。
もちろん誇るべきものではないし、瑕でもあるんだろうけども。それでもそれがあったから自分達は生きてこれたっていう『事実』のみを刻み込んで、そういう生き方があの子は凄いなあと思うんだ。

オリカカンとの会話がすごく、心に残るのです。好きだ、あれ。

「兄者を侮辱する者は俺が許さんぞ！」
「”兄者”だと？…貴様、あの男がどんな奴かわかって言っているのか！？」
「お前がどう思っていようが、俺は俺の信じた通りに生きる。それだけだっ！」

ハクオロさんの記憶喪失を知っていて、他者から過去を聞かされて、その場でこう返せるのがほんっとすごいなと！絶対の信頼ですね。文字通りの。
まあ、その過去も他人のものだったし…エヴェンクルガが来る前だったし、他人より身内を信じるものだから、ってのもあるのかもしれませんが。

オボロは人を見る目はあると思う。
幼い頃体験した『裏切り』のせいもあるし、地位を失った自分を支えてくれ続けた部下達のおかげもある。
あの子はその人の根っこを見るんだろうなあ。だから、自分はいつどこでも自分だし、ハクオロさんもずっと『自分が信じ認めた男』のまま。
だから、事実ラクシャインだろうとオボロは信じ続ける道を貫くよね。きっと。
まあ、だから、表の偽りとか気にしてなくて足引っ掛けられそうではあるんですけど。

気を許すまでは長いけど、一旦認めちゃうと信じぬく。だから、好いてる人に嫌われたらすげー衝撃でかそうだよねｗ
ここらへんネタにしてなんか描きたいですね。衆道ぽくなりそうだけど。


義兄弟の「兄者！」「…」（目線だけ送ってこくり頷く）これだけで通じ合ってる関係がめためた好きです。
そんなまとめ。