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を、妄想したので書いてみる。
つっても私SSとか書けないんです…
見よう見まねなので、本当拙いって言うか酷いですけど心の広い方だけどうぞ。
畳んであります。
あと、羞恥心に耐えがたくなったら消します。
つっても私SSとか書けないんです…
見よう見まねなので、本当拙いって言うか酷いですけど心の広い方だけどうぞ。
畳んであります。
あと、羞恥心に耐えがたくなったら消します。
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「…お?」
ササンテを斃し、主を失った屋敷を『叛乱軍』となった自分たちが占拠してから、もう半日が過ぎた。
自らの部下と、共に戦う道を選んでくれた辺境の民達に一通りの指示を出し終えて、オボロは痛む身体を休めようと屋敷の裏へと廻った。
ハクオロに「あとは自分に任せて休め」と言った手前、指揮官である自分が堂々と、それももくもくと働き続けている者達の前で休憩をとるわけにはいかず。さりとて、ササンテから受けた傷は浅くもなく。
血の滲む包帯を押さえ、人目につかないであろう場所へと足を運んだ――のだが。
そこには先客が――地べたに座り込み、何やらもそもそと不審な動きをしている童女がいた。
「あの子は…あの、森で」
かすかに見覚えのある蒼い服と、癖のついた黒髪は、皇城の倉での盗みに失敗し敗走したあの日、森で傷つき倒れた自分の手当をしてくれた少女ではなかろうか。
確か、ハクオロの事を父と呼んでいた記憶もある。
(と、言う事は兄者の娘か)
恩人であり、兄と呼び慕う者の身内、ということで一瞬にして警戒心や不信感が解きほぐれる。
名前はなんだったか――さすがにあの時には問いかけている余裕もなく、うろ覚えだったが、響きだけは頭の片隅に残っていた。
「あー、と……アル、ル?」
声をかけると、びく、と少女の耳が逆立った。
突然真上から降ってきた、耳馴染みのない男の声に驚かないはずがない、と声をかけてしまったあとで気付く。
恐る恐る、少女が振り返る。
「……あ」
そして、少しだけ肩から力が抜けた。
「覚えているか。前に、カカエラユラの森で、お前に手当てを受けた者だ」
「…ん」
こくり。肯く。
返ってきた言葉は短いものだったが、肯定ということでいいのだろう。
ほんのりとした嬉しさが胸に沸く。
声をかけてきた人物が自分の記憶にある顔だったからか、少女の表情からも、少しだけ警戒心が薄らいでいた。
「こうして、俺がここに居るのも。あんた達に助けてもらったからだ。改めて礼を言いたかった。…ありがとう、な」
「ん……」
肯き、上目遣いに見上げてくる。
口元が緩んでいて、耳と尻尾がはたはたと揺れていた。礼は素直に受け取ってもらえたらしい。
思わずこちらも笑顔になる。
そして、いつも妹にするように頭に手を伸ばしかけて、止めた。さすがにそれは馴れ馴れしすぎるだろう。
中空で止めた手の行き場を探していると、少女がその手をじっと見つめてくる。
「また、怪我…してる」
「ん、ああ…でも大した傷じゃない。気にしないでくれ」
「手当てする」
「え?」
「包帯。かえてあげる」
くん、と手を引かれた。こちらの返事も聞かずにぐいぐいと引っ張られる。
木陰まで行くと、今度は腰を押され、地べたに座るよう促された。
苦笑しつつ、従う事にする。
まだ少し表情に堅さは残っていたが――どうやら、嫌われてはいないらしい。
***
「…あれ?あそこにいるの、アルルゥじゃないのかい」
「え?…あ、本当だ」
干し終えた洗濯物の山を抱え、屋敷の裏までやってきたエルルゥとソポクの目に飛び込んできた光景は、驚くほど意外なものだった。
あの人見知りの激しいアルルゥが、見知らぬ人物と居る。
そうソポクが耳打ちしてきたが、エルルゥにとっては少なくとも『彼』は『見知らぬ』というほどではなかった。
…とはいえ、実際に言葉を交わしたのは数回。
ハクオロを寝室へと送り届けてからは、『彼』はもう屋敷中を走り回って指示を出していたので、その後は会話どころか顔すら合せていなかった。
彼の名。オボロ。
自分達の住む辺境の村の、更に奥。そこにひっそりと隠れるように住む人達。その人たちの、長だという。
自分とそう変わらぬ齢の青年を見て、その身体に染み込んだ血の匂いを嗅いで、エルルゥが一番初めに抱いたのは恐れに近い感情だった。
けれど、彼の口から祖母の名を聞いた時。
その名前を呼ぶ声が、すごく、柔らかだったから。
抱いていたはずの恐れはすぐに掻き消え、けれどほんの少し、警戒心だけは残ったままで。
申し訳ない気持ちのまま、彼と会話した事を思い出す。
そんなヒトと、今。一緒にいる、妹。
―――ぶわ、と ふいに甦る記憶。
刀。
凶器。
血。
切り伏せられるおばあちゃん。
「――アルルゥ!」
思わず、悲鳴に近い声で叫んでいた。
エルルゥにとって、まだ、オボロは信頼し得る存在ではないのだ。
もし。もしも、妹にまで何かあったら――と、顔を強張らせながら駆け足で二人に近づく。
と。
二人同時に振り返り、こちらを見て、笑顔を浮かべた。
「おねーちゃん!」
「ああ、あんたか。すまんな、妹の手を借りてる」
「………手?」
「おねーちゃん見て。アルルゥが手当てした!」
それはもう誇らしげに、自分がこの包帯を巻いたんだ、と誇示するようにオボロの腕を抱えあげるアルルゥ。
く、と痛みに耐えるような声を漏らすオボロは、困ったように笑いながらエルルゥを見上げていた。
「どうしても、…あー、やってくれるというんでな」
「…て、あて」
「オボロ、また怪我してたから」
「手当て…手当て、ですか。そう…手当て…」
呆然とつぶやくエルルゥを不思議そうに見上げる二対の眼差し。
自分は何をそこまで警戒していたのだろう、と再び申し訳ない気持ちになりながら、エルルゥはオボロの傷を診る。
「…ん、きちんと巻けてるわね。どこかきついとか、痺れるとか、痛いとかはありませんか?」
「大丈夫だ」
「アルルゥじょうず?じょうず?」
うん、と微笑んで妹の頭を撫でると、アルルゥは、ふわ、と花が咲くように笑った。
***
「…でもね、アルルゥ?オボロさんは年上なんだから、呼び捨てしちゃ駄目でしょ?」
「…オボロ」
「お兄ちゃん、でしょ!」
「やー!」
「いやまぁ…いいけどな…」
そんな姉妹と、青年の様子を離れた場所から眺めていたソポクは、ふ、と自分の唇の端が上がっていることに気がついた。
―――こんな、先の知れない状況でも。
―――この子たちは、こんなにも真っ直ぐに笑えている。
「頑張んなくちゃ、ねぇ。大人たちも…さ」
そしていつか、この光景を。
今は寝込んでいるハクオロや、忙しなく修復作業に勤しむ夫や、村の皆たちと、共に眺めようじゃないか。
あの地。
私たちの故郷。
ヤマユラで―――
+++++++
みたいなあれですよ…すみませんすみません本当、最近は本も読まないし文なんてもともと書けないしハイ言い訳!
アルルゥはハクオロさんに肩車されてる状態ではオボロと会って(?)るわけですが、その時はきちんと顔も見れてないし髪は解かれてたし服装も寝巻きだったとかで、ひとつ。ご都合主義。
なんか、書きたい部分は書けた気がするんだけどその他がぼやぼや…?
まあ、いつか絵で描けたらいいですね。そっちのが楽ですね…難しいです。SSもどき。
「…お?」
ササンテを斃し、主を失った屋敷を『叛乱軍』となった自分たちが占拠してから、もう半日が過ぎた。
自らの部下と、共に戦う道を選んでくれた辺境の民達に一通りの指示を出し終えて、オボロは痛む身体を休めようと屋敷の裏へと廻った。
ハクオロに「あとは自分に任せて休め」と言った手前、指揮官である自分が堂々と、それももくもくと働き続けている者達の前で休憩をとるわけにはいかず。さりとて、ササンテから受けた傷は浅くもなく。
血の滲む包帯を押さえ、人目につかないであろう場所へと足を運んだ――のだが。
そこには先客が――地べたに座り込み、何やらもそもそと不審な動きをしている童女がいた。
「あの子は…あの、森で」
かすかに見覚えのある蒼い服と、癖のついた黒髪は、皇城の倉での盗みに失敗し敗走したあの日、森で傷つき倒れた自分の手当をしてくれた少女ではなかろうか。
確か、ハクオロの事を父と呼んでいた記憶もある。
(と、言う事は兄者の娘か)
恩人であり、兄と呼び慕う者の身内、ということで一瞬にして警戒心や不信感が解きほぐれる。
名前はなんだったか――さすがにあの時には問いかけている余裕もなく、うろ覚えだったが、響きだけは頭の片隅に残っていた。
「あー、と……アル、ル?」
声をかけると、びく、と少女の耳が逆立った。
突然真上から降ってきた、耳馴染みのない男の声に驚かないはずがない、と声をかけてしまったあとで気付く。
恐る恐る、少女が振り返る。
「……あ」
そして、少しだけ肩から力が抜けた。
「覚えているか。前に、カカエラユラの森で、お前に手当てを受けた者だ」
「…ん」
こくり。肯く。
返ってきた言葉は短いものだったが、肯定ということでいいのだろう。
ほんのりとした嬉しさが胸に沸く。
声をかけてきた人物が自分の記憶にある顔だったからか、少女の表情からも、少しだけ警戒心が薄らいでいた。
「こうして、俺がここに居るのも。あんた達に助けてもらったからだ。改めて礼を言いたかった。…ありがとう、な」
「ん……」
肯き、上目遣いに見上げてくる。
口元が緩んでいて、耳と尻尾がはたはたと揺れていた。礼は素直に受け取ってもらえたらしい。
思わずこちらも笑顔になる。
そして、いつも妹にするように頭に手を伸ばしかけて、止めた。さすがにそれは馴れ馴れしすぎるだろう。
中空で止めた手の行き場を探していると、少女がその手をじっと見つめてくる。
「また、怪我…してる」
「ん、ああ…でも大した傷じゃない。気にしないでくれ」
「手当てする」
「え?」
「包帯。かえてあげる」
くん、と手を引かれた。こちらの返事も聞かずにぐいぐいと引っ張られる。
木陰まで行くと、今度は腰を押され、地べたに座るよう促された。
苦笑しつつ、従う事にする。
まだ少し表情に堅さは残っていたが――どうやら、嫌われてはいないらしい。
***
「…あれ?あそこにいるの、アルルゥじゃないのかい」
「え?…あ、本当だ」
干し終えた洗濯物の山を抱え、屋敷の裏までやってきたエルルゥとソポクの目に飛び込んできた光景は、驚くほど意外なものだった。
あの人見知りの激しいアルルゥが、見知らぬ人物と居る。
そうソポクが耳打ちしてきたが、エルルゥにとっては少なくとも『彼』は『見知らぬ』というほどではなかった。
…とはいえ、実際に言葉を交わしたのは数回。
ハクオロを寝室へと送り届けてからは、『彼』はもう屋敷中を走り回って指示を出していたので、その後は会話どころか顔すら合せていなかった。
彼の名。オボロ。
自分達の住む辺境の村の、更に奥。そこにひっそりと隠れるように住む人達。その人たちの、長だという。
自分とそう変わらぬ齢の青年を見て、その身体に染み込んだ血の匂いを嗅いで、エルルゥが一番初めに抱いたのは恐れに近い感情だった。
けれど、彼の口から祖母の名を聞いた時。
その名前を呼ぶ声が、すごく、柔らかだったから。
抱いていたはずの恐れはすぐに掻き消え、けれどほんの少し、警戒心だけは残ったままで。
申し訳ない気持ちのまま、彼と会話した事を思い出す。
そんなヒトと、今。一緒にいる、妹。
―――ぶわ、と ふいに甦る記憶。
刀。
凶器。
血。
切り伏せられるおばあちゃん。
「――アルルゥ!」
思わず、悲鳴に近い声で叫んでいた。
エルルゥにとって、まだ、オボロは信頼し得る存在ではないのだ。
もし。もしも、妹にまで何かあったら――と、顔を強張らせながら駆け足で二人に近づく。
と。
二人同時に振り返り、こちらを見て、笑顔を浮かべた。
「おねーちゃん!」
「ああ、あんたか。すまんな、妹の手を借りてる」
「………手?」
「おねーちゃん見て。アルルゥが手当てした!」
それはもう誇らしげに、自分がこの包帯を巻いたんだ、と誇示するようにオボロの腕を抱えあげるアルルゥ。
く、と痛みに耐えるような声を漏らすオボロは、困ったように笑いながらエルルゥを見上げていた。
「どうしても、…あー、やってくれるというんでな」
「…て、あて」
「オボロ、また怪我してたから」
「手当て…手当て、ですか。そう…手当て…」
呆然とつぶやくエルルゥを不思議そうに見上げる二対の眼差し。
自分は何をそこまで警戒していたのだろう、と再び申し訳ない気持ちになりながら、エルルゥはオボロの傷を診る。
「…ん、きちんと巻けてるわね。どこかきついとか、痺れるとか、痛いとかはありませんか?」
「大丈夫だ」
「アルルゥじょうず?じょうず?」
うん、と微笑んで妹の頭を撫でると、アルルゥは、ふわ、と花が咲くように笑った。
***
「…でもね、アルルゥ?オボロさんは年上なんだから、呼び捨てしちゃ駄目でしょ?」
「…オボロ」
「お兄ちゃん、でしょ!」
「やー!」
「いやまぁ…いいけどな…」
そんな姉妹と、青年の様子を離れた場所から眺めていたソポクは、ふ、と自分の唇の端が上がっていることに気がついた。
―――こんな、先の知れない状況でも。
―――この子たちは、こんなにも真っ直ぐに笑えている。
「頑張んなくちゃ、ねぇ。大人たちも…さ」
そしていつか、この光景を。
今は寝込んでいるハクオロや、忙しなく修復作業に勤しむ夫や、村の皆たちと、共に眺めようじゃないか。
あの地。
私たちの故郷。
ヤマユラで―――
+++++++
みたいなあれですよ…すみませんすみません本当、最近は本も読まないし文なんてもともと書けないしハイ言い訳!
アルルゥはハクオロさんに肩車されてる状態ではオボロと会って(?)るわけですが、その時はきちんと顔も見れてないし髪は解かれてたし服装も寝巻きだったとかで、ひとつ。ご都合主義。
なんか、書きたい部分は書けた気がするんだけどその他がぼやぼや…?
まあ、いつか絵で描けたらいいですね。そっちのが楽ですね…難しいです。SSもどき。
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